昨週、はじめてスクーリングを受けてきました。朝7時前に出発、教室に着いたのは9:15くらい。

受講してきたのは「環境デザイン概論［建築］スターター」という授業です。

内容は1年生で受講する、課題製作が中心の科目（専門演習テキスト科目といいます）の内容を体験するというものです。

1日目

1日目の午前は作図の課題をやってみるというものでした。基礎的な図形の作図課題の後、ル・コルビュジエの「小さな家」の平面図を題材に、平面図から立体のイメージを読み取る方法を学びました。

午後からは「名建築を語る」という、過去の著名な建築家について調べて資料を作成するという課題の体験です。実際の課題は1人で作成するのですが、この授業では４〜6名のチームを組んで、指定された一人の建築家について手分けして調べ、資料を2日目の朝までに作成し、受講者の前でプレゼンします。

筆者のチームは全員男性で、私を除いて全員30代の働き盛りと言うことで、テキパキと作業が進みました。

一緒にお昼を食べながら各自の志望動機なんかを話しました。

建築の現場で施工管理に携わっている人、オフィス家具の営業マン、元学校の先生などなど、多彩な経歴のかたがいらっしゃって、各自の志望動機も異なるのだなと感心しました。

先生の話によると、この授業のチームで一緒になったメンバー同士で、授業後も頻繁に連絡を取り合っているチームは、途中で挫折せず卒業までこぎ着ける確率が高いそうです。我々もLINEのアドレスを交換してグループを作成しました。

1日目のスクーリングが終わった後、小野暁彦先生の特別講義を聴講しました。建築にまつわるもろもろを、多様な角度からショートエッセイ的に話されて、とても興味深かったです。

その夜は京都で一泊しました。

昨年、アプリ開発の仕事をさせていただいた、「The Milleniums Kyoto」に泊まりました。

宿泊施設のカテゴリーとしては、いわゆるカプセルホテルということになるのですが、とてもおしゃれなホテルです。

2日目

2日目の午前は各チームのプレゼンです。プレゼンの前に各チームのメンバー一人一人の自己紹介を行いました。いろいろな年齢層、経歴の方がいらっしゃいましたが、IT系は筆者しかいなかったのが意外でした。建築デザインコースは他のコースに比べて実学の色合いが強いためか、高齢の方は少なめな印象です。

筆者のチームはSANAAという日本の建築家ユニットを紹介しました。金沢21世紀美術館の設計を手がけた方々です。

午後からは、建築模型製作の実習です。安藤忠雄さんの「住吉の長屋」を縮尺1/100で製作しました。

作図と模型製作については先行して課題に取り組んでいたので、割とスムーズに製作することが出来ました。

スクーリングと特別講義の授業を通じて思ったのは建築と思想の関係です。丹下健三と関係主義、ポストモダンと建築などなど。

このあたりについて理解を深める必要があると思いました。