最終日滑り込みで大学の卒業制作展に行ってきました。
いくつか印象に残った作品をご紹介したいと思います。
藤井伸一さんの作品。「木桶による空間形成の研究」
経歴・志望動機も大変ユニークな方です。
ツイッターもされているようです。
雁行配置がリズミカルで美しい「風土市場」という作品。
近江佐栄子さんの作品。「瓦の町で島暮らし体験」。平屋の集合住宅。一見では妹島和世さんの「京都の集合住宅」をすこし彷彿とさせる印象。
沼田晴代さんの「百年団地」。力作です。
桑迫美流さん「大屋根の下に集う、ヘルシーライフのためのコミュニティセンター」 白色LEDの演出が印象的。他にも何作か、LEDを使ったものがありました。
最優秀賞にして、学長賞も受賞した水谷奈津子さんの「Quattro wave」
量的にも圧倒しているうえ、デザインセンスも秀逸だと思いました。
最後に、筆者が一番いいなと思った作品がこちら、塚本いずみさんの「ハケのある風景で育ち、ハケを守りハケと共に暮らす」です。
六角形を取り入れた、土着的というか、エコロジカルな雰囲気がとても印象的で、作品のテーマと造形がとてもよく調和しているように思いました。筆者も六角形に興味があるので、難しいとは思うのですが、チャレンジしていきたいと思います。
全体的に受けた感想としては、作品をつくっていく上で、労力のかけ方のバランスを取るのって難しいな、と思いました。模型をつくるのが得意な人、プレゼンテーションがうまい人、造形センスのある人、など各自で得意・不得意というのはどうしても出てきてしまうと思うのですが、優秀作品は全体のバランスが良いように思いました。あと、物量というか、時間をかけたらかけただけのことが、それぞれ作品に現れてるんだろうなと思いました。
課題の採点方式をチャート式にしてみた。右半分が設計力、左半分がプレゼン力。何が足りなかったか、何を伸ばせばいいか、明確になる。 pic.twitter.com/BEwM3TdRb1
— 富永 大毅 (@hiroki_tominaga) October 31, 2018
以前ツイッターで見かけた建築設計の採点法です。これから自分の裁量で作品をつくっていく上で、折に触れチェックしたいなと思いました。
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