50歳からの建築

50歳から通信制大学で建築を学びはじめた記録を綴ります

CADプレゼンテーションのスクーリングを受けました。

ブログを書くまでがスクーリングです。

ということで、一昨日、昨日は「環境デザイン[建築]Ⅳ-2 表現」というスクーリングを受けました。

今回のスクーリングはミース・ファン・デル・ローエの「ファンズワース邸」をテーマにAutoCADで3Dモデルを作成し、A2のプレゼンテーション用のパネルを作成するというものです。

この授業は、今回からAutoCADが動作するバージョンごとに教室を分ける方法で開催することになったとのことで、Mac版で参加しました。

ですが、のっけからネガティブな話で恐縮ですが、結論から言うと、Mac版のAutoCADを使うことはは正直おすすめできません。

授業の性質上、時間の大半をAutoCADの操作に費やすことになるのですが、Windows版にくらべるといろいろ見劣りがします。

講師の先生と、補佐の方も普段はWindows版を使っておられるとのことで、思いのほかMac版とWindows版ではUIに違いがあったようで、少し苦労されていました。

Windows版にはあるけどMac版には無い機能があったり、AutoCADのメーカーであるAutodesk社のサイトを見てもヘルプ記事はWindows版のUIを前提とした記述に偏っており、あまり役に立ちません*1

IT技術者のはしくれとして言わせていただくと、よくクラッシュもしたので、総じてソフトウェアとしての完成度もお世辞にも高いとはいえません。

なので、今後AutoCADを始める方は、Macを普段使っている方も、VMWareやParallels等の仮想化ソフトでWindowsを動かしてWindows版を使用されることをおすすめします。

あと、筆者の事前の準備不足もありました。

今回の授業はAutoCADのレイアウト機能を使ってプレゼンテーションを仕上げるというのがゴールでした。ただし、レイアウトに配置する素材自体は他の各種DCCツールを使ってもよいとのことでした。筆者はAutoCADにも3Dレンダリング機能があるということなので、それを使えばいいかと思っていたら、思いのほか3Dレンダリング機能も貧弱(これはWin版、Mac版関係なく)で、思い描いていたような表現ができなかったのは残念でした。これはもっと深く予習しておけば別のレンダリングツールを用意するなどできたはずなので、反省点です。

そんなわけで、カラフルでリッチな3D表現が難しいことがわかったので、いわば真逆の、モノトーンで線画を中心にした表現スタイルにすることに作戦を変更しました。

いろいろ苦労をしつつも出来上がったのがこのパネルです。 f:id:ponpoko1968:20200120130839j:plain

プレゼンテーションに実際の写真を添えている人も多かったのですが、緑豊かなフルカラーの写真を添えると自分の成果物よりもその写真がめだちすぎるので、筆者は載せる写真はミース氏の白黒の肖像写真のみとして、全体的にモノトーンに仕上げました。

個人的には、スタイルに合わせて、タイトルの部分のフォントにクーリエ書体を使ったところが気に入っています。

スクーリングを受けたときにいつも思うのですが、講師の先生(皆さん現役の建築家です)が表現こそ違えど口を揃えて強調されることが、「一手間かける」ことの重要性です。

この建物の場合は真ん中のレンダリングでえられたパース図のアプローチの部分に、後から格子状のパターンを描くことで直線的で大きなスケール感を演出できました。 あとはプリントアウトした建物の背景に、鉛筆でうっすらと植栽を描いて、ガラス越しの部分とそうでない部分に濃淡を加えて質感を演出したことが工夫したところです。

感想

今回のスクーリングは久しぶりだったのと、入学時に知り合った友達と久しぶりに会えたりもして、初心に返ることができました。一方で今年度いっぱいで辞めることにした学生の噂も耳にしたりと、通信制の難しさも感じました。仲間の中では一番鼻息荒く、スピーディーに単位を消化していってたはずだったのですが。。。

このブログも、前回の投稿からかなり間が空いてしまいました。昨年はじつのところ教科の履修状況も昨年はあまり進めることができませんでした。例年に比べて仕事が多忙であったというわけでもなく、振り返ってみると全体的にだらしのない1年を過ごしてしまいました。

今年はこまめにブログを更新するなど、アウトプットドリブンで成果を残していきたいと思います。

おまけ

ミース・ファン・デル・ローエの作品を題材とした3DCG作品としては、この動画がすごいです。


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*1:Autodesk社はなぜUIをWindows版と変えてしまったのか、理解に苦しみます。