50歳からの建築

50歳から通信制大学で建築を学びはじめた記録を綴ります

スクーリング2回目 図面トレース

はじめに

先週2回目のスクーリングを受講しました。「環境デザイン[建築] 平面表現」という科目です。 f:id:ponpoko1968:20180608151654p:plain

ルイス・カーンのフィッシャー邸の平面図・配置図・断面図を2日間でトレースするという内容です。

やさしく学ぶ建築製図[最新版]

やさしく学ぶ建築製図[最新版]

今回は実習を通して感じた課題と、もう授業を一度受けるとしたらそういった課題はこうやって克服したいということを書いてみます。これから授業を受けられる方の参考になれば幸いです。

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筆者の成果物。なぜか樹木がほめられました

[課題] 時間が足りない

なんといってもかなり作業時間がタイトです。授業の時間内に、曲がりなりにも完成させた人は6割くらいでしょうか*1

[対策] 平行定規を使う

この授業では製図台とT定規が貸与されるのですが、自前の平行定規を持っている人はそちらを使うことが推奨されています。 やはり平行定規を使った方が素早く安定した線を描くことが出来て、作業が速くなります。

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ステッドラー 平行定規 A2 マルスライナー 960 A2

ステッドラー 平行定規 A2 マルスライナー 960 A2

[対策] 原図にグリッドを描く

トレースをする上で、原図に描かれた細部の寸法を拾う作業にかなり時間を取られます。

原図の基準線に平行な5mmピッチ程度のグリッドを描く事で、寸法を拾う作業が効率化出来たのではないかと反省しています。

[対策] 原図をコピーして、用紙の真上と真横に固定する

主要な線については三角スケールを使って採寸するのではなく、真上、真横の位置からそのまま平行に補助線を下ろして基準線にしてしまえば相当楽に、しかも正確に書けたはずです。

筆者は途中からこの方法に気づいて、断面図についてはこの方法で大幅に時間を短縮しました。

[課題] 腰が痛い

最も時間の掛かる1F、2Fの平面図は用紙の右上に位置しています。この場所に図を書くには中腰の状態で、前のめりになって作業する必要があり、すぐに腰が痛くなってしまいます。集中力を維持することが難しい態勢です。

[対策] 用紙を手前にずらせて書く

用紙の下半分が折れ曲がったり汚れたりしないように養生した上で、用紙の上端を平行定規の真ん中あたりで固定すれば、座ったままで作業が出来るのではないかと思いました。

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まとめるとこんな感じ

[対策] 体幹を鍛える

製図作業に限らずデスクワークは正しい姿勢で行うことが大事です。体幹を鍛えましょう。

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[課題]用紙が汚れる

作業をしていると皮脂や消しゴムかすなどで知らず知らず汚れてしまいます。これでは見栄えが悪く、程度によっては減点対象です。

[対策] T定規、平行定規を事前にきれいにしておく

じつは用紙に汚れがつく原因が、T定規や平行定規の裏面についた消しゴムかすなどの汚れでした。こうした面を用紙に押しつけてしまうことで用紙が汚れが移るのですね。 アルコール入りのウエットティッシュなどで入念に拭いておきましょう。作業中も時々汚れていないかチェックしましょう。

[対策] 手袋を着用する

前者については薄手のゴム手袋をはめて作業することで軽減できそうです。(筆者の隣の人は軍手で作業していました)

筆者は家で細かい作業をするときは下記の商品を使っています。

ほんの少し横着工夫するだけでずいぶん効率が違ってきそうです。

以上、お役に立てば幸いです。

先日近畿地方も梅雨入りが発表されました。体調を崩さぬよう頑張っていきましょう。

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正門に置かれた巨大な傘のオブジェ

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*1:正確に上記の図を完成させて、仕上げの樹木まで描ききることが出来ればA判定だそうです。