ブログを書くまでが芸術鑑賞です、ということで仕事で久しぶりに上京する機会ができたので、前日入りして建築系の展覧会を回りました。
まずは一つ目(https://archi-depot.com/)[建築倉庫]で開催されている『「建築」への眼差し －現代写真と建築の位相－』 および 『UNBUILT:Lost or Suspended』
『「建築」への眼差し －現代写真と建築の位相－』は有名写真家が撮影した名建築の写真の展示です。
展示室の壁にところどころさまざまな形の穴が開いていて、のぞき込むと撮影対象となった建築の模型を見ることができるような趣向が凝らされています。
『UNBUILT:Lost or Suspended』の方は、主にコンペに破れたり、諸事情で実現しなかった設計案の模型を展示するというものです。
建築模型の実際の制作例に触れるという意味では、こちらの方が見応えがありました。
印象に残ったのは山本理顕氏の一連の模型です。
この前衛的な設計を模型にするには、一体どうやって作ったのか？と思いました。
両展とも撮影可でした。
同施設では建築模型を保管している倉庫を見学するツアーを開催していただいていて、ちょうど時間が合ったので参加しました。こちらの方は撮影NGでしたが、なかなか興味深いものでした。ガイドの方に引率されてセキュリティの施されたエントランスから、真っ暗な倉庫のなか（オンプレ型のデータセンターの中に少し似ています。）で懐中電灯片手に、展示物を閲覧します。 次に、東京モノレールと都営大江戸線を乗り継いで、乃木坂にあるTOTOギャラリー・間で開催されている『ちのかたち 藤村龍至展』に行ってきました。
こちらのギャラリーは2階構成になっていて、下階は模型展示、上階は映像展示を中心とした構成になっていました。
下階はとにかく膨大な量の模型が展示されていて、下の写真のように、1つのプロジェクトにつき何度も何度も模型を作って設計を洗練させていくという手法をとられているようです。
奥から手前に向かって構想が具体化、詳細化していく様子が見て取れると思います。
上階で面白かった展示はディープラーニング椅子。グーグルで集めたあらゆる椅子の画像で椅子の特徴を学習させて、「普遍的な椅子」とはどのようなものかをニューラルネットワークに出力させ、それを立体化したものです。
最近、仕事でディープラーニングを少しやっているので、どんなモデルを使ったのか興味があります。
- 作者: 藤村龍至
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