50歳からの建築

50歳から通信制大学で建築を学びはじめた記録を綴ります

フィールドワークに行ってきました。

今回のスクーリングは実作に触れる授業と言うことで、大阪各地の建築を見学します。

土、日の2日間の開講予定のところ、あいにくの台風接近のため、早々と日曜日の開講が中止に。今年はこれで2回目です。天候のことなので仕方がありませんが残念です。

午前中、サテライトキャンパスの教室で事前レクチャを受けた後、4、5名の班に分かれて、1つめの見学地である大阪ガスの実験住宅NEXT21へ向かいます。

これまでのスクーリングの授業では、課題をこなすための作業でいっぱいいっぱいで、あまり他の学生さんとお話しする機会がなかなかとれませんでしたが、今回はお昼ご飯を交えていろいろ情報交換できました。

NEXT21は大阪ガスの実験住宅で、スケルトン(=骨組)とインフィル(=なかみ・居住部分)を分離して、インフィルだけを時代や家族構成に合わせて交換できる仕組みをもった建物です。日本発の建築運動であるメタボリズム(新陳代謝の意)の影響を受けているとのこと。6年おきに部屋の一部を、新たな試みを取り入れた部屋に更新し、実際に居住してもらうという取り組みをしています。

www.osakagas.co.jp

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NEXT21エントランス

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空中を横切る渡り廊下。高所恐怖症なので、ちょっと怖かったです。

次に、安藤忠雄設計の日本橋の家へ。この家の施主である金森さん自らがガイドをしてくださいました。子供さんの独立を機にギャラリーに改装し、建築学生等、一般に公開されているとのこと。氏のこの建物への愛情がひしひしと感じられる説明をしていただきました。

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正面

感心したのは2回吹き抜け部分の階段の踊り場の台の部分が、1階下の階段の採光窓のなっている仕掛けです。

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左から順に、吹き抜け部分の階段、踊り場を横から見たところ、踊り場の台の部分に開いた窓、1階下の階段から窓をみたところ

この後、有志一同での飲み会に参加させていただき、懇親を深めました。志を同じくするものとして普段の生活では話せないような話題について熱く語り合いました。

公式ブログでのスクーリングの様子はこちら。

www.kyoto-art.ac.jp

メタボリズムとメタボリストたち

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行動建築論―メタボリズムの美学

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